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お金と安心を守る、賃貸の3つの義務

  • お金と安心を守る、賃貸の3つの義務

    「戸建賃貸ってアパートと何が違うの?」「退去する時にお金がたくさんかかったらどうしよう…」初めて戸建賃貸を検討される方、あるいは賃貸暮らしそのものが初めてという方にとって、契約やルールの話は少し難しく感じられるかもしれません。特に、退去時のトラブルは避けたいものですよね。

    でも、ご安心ください。賃貸のルールは、決して借主を困らせるためにあるわけではありません。むしろ、快適で安心な暮らしを守り、貸主との無用なトラブルを防ぐための「道しるべ」のようなものです。特に知っておいていただきたい「借主の義務」について、身近な例を交えながら一つひとつ丁寧に解説していきます。この記事を読めば、「何に気をつければ良いのか」が明確になり、自信を持って理想の戸建賃貸ライフをスタートできるはずです。

    賃貸の「3つの義務」を知るメリット

    賃貸契約を結ぶと、法律上、借主にはいくつかの義務が発生します。その中でも特に大切なのが、①家賃を支払う義務、②お部屋を丁寧に扱う義務(善管注意義務)、③退去時にお部屋を元に戻す義務(原状回復義務)の3つです。家賃の支払いは当然ですが、残り2つをしっかり理解しておくことには、実は大きなメリットがあります。

    ルールを知る3つのメリット

    1.お金の節約:退去時に払わなくてもいい修理代を請求されるのを防げます。
    2.トラブル回避:大家さんとの間で「言った・言わない」の揉め事を避けられます。
    3.安心な暮らし:何がOKで何がNGかが分かるので、日々の生活を安心して送れます。

    これから、この重要な「善管注意義務」と「原状回復義務」、そして密接に関わる「修繕費の負担区分」について、一つずつ見ていきましょう。

    ① 暮らしの基本マナー「善管注意義務」をマスターしよう

    少し難しい言葉ですが、善管注意義務は賃貸生活を送る上での大前提となる、最も基本的なルールです。これが守れていないと、思わぬ出費につながることがあります。

    「善管注意義務」って、つまりどういうこと?

    ものすごく簡単に言うと、「人から借りたものは、自分のもの以上に大切に扱いましょうね」ということです。例えば、友達から大切なゲーム機を借りたとします。乱暴に扱って壊したり、ジュースをこぼして汚したりはしませんよね? それと同じ感覚です。賃貸物件は大家さんからお借りしている大切な財産です。そのため、「一般的な常識の範囲で、きちんと注意を払って管理・使用してください」という義務が法律で定められているのです。

    この「当たり前の注意」を怠ったせいで、お部屋にダメージを与えてしまった場合、その修理費用はあなたが負担することになってしまいます。

    これはNG!うっかり違反例

    では、具体的にどんなことが「うっかり違反」になってしまうのでしょうか。よくあるケースを見てみましょう。

    ・結露の放置:冬場、窓に水滴がたくさんつきますよね。これを「仕方ない」と放置し続けると、窓枠のパッキンや壁紙に真っ黒なカビが! このカビの除去や壁紙の張替え費用は、善管注意義務違反として請求される可能性が高いです。毎日サッと拭くだけで防げるトラブルです。

    ・水回りの掃除不足:キッチンのシンクやお風呂の排水溝の掃除を怠り、髪の毛やゴミで詰まらせてしまった場合。もし、詰まりが原因で水が溢れ、床を腐らせてしまったら、その修理費用は自己負担になることがあります。

    ・お庭の手入れ不足:戸建賃貸ならではのポイントです。契約にもよりますが、お庭の雑草を伸び放題にしてしまうと、害虫が発生してご近所に迷惑をかけたり、建物の通気性を悪くして湿気の原因になったりします。これも管理を怠ったと見なされることがあります。

    ② 退去時の不安を解消!「原状回復義務」のホントの話

    「退去する時、敷金がほとんど返ってこなかった…」なんて話を聞くと不安になりますよね。その原因の多くが、この原状回復義務の解釈の違いから生まれます。正しい知識を身につけて、あなたの権利を守りましょう。

    「新品に戻す」は間違い!原状回復の正しい意味

    多くの方が誤解しているのですが、「原状回復」とは「入居時と全く同じ、ピカピカの状態に戻すこと」ではありません。もしそうなら、住んでいるだけで自然に古くなる部分まで、すべて借主が責任を負うことになってしまいます。

    国が定めたルール(ガイドライン)では、原状回復とは「あなたの不注意や通常とは言えない使い方で付けてしまった傷や汚れを元に戻すこと」とされています。普通に生活していて自然に汚れたり、古くなったりする部分(これを「経年劣化」や「通常損耗」と言います)は、家賃に含まれていると考えられているため、あなたが費用を負担する必要はないのです。

    これはセーフ?アウト? 費用の境界線

    では、具体的にどこまでがセーフ(大家さん負担)で、どこからがアウト(あなたの負担)なのでしょうか。例を見てみましょう。

    【セーフ:大家さん負担の例】

    ・家具を置いていた場所の床のへこみ
    ・カレンダーなどを留めるための画鋲の小さな穴
    ・太陽の光で壁紙や畳の色が変わった(日焼け)
    ・テレビや冷蔵庫の裏の壁が黒ずんだ(電気ヤケ)

    これらは、普通に暮らしていれば誰にでも起こりうることなので、あなたが心配する必要はありません。

    【アウト:あなたの負担になる可能性が高い例】

    ・タバコのヤニで壁紙が真っ黄色になった
    ・飲み物をこぼした跡を放置して、シミやカビになった
    ・引越作業中に重い家具を落として床に大きな傷をつけた
    ・壁に釘やネジで大きな穴を開けた(大家さんの許可なく)

    ポイントは「うっかり」や「お手入れ不足」、「通常の使い方を超えているか」どうかです。

    ③ これで迷わない!「修繕費の負担区分」の基本ルール

    「エアコンが壊れた!」「お湯が出ない!」暮らしの中での突然の設備トラブル。この修理代は誰が払うのか、はっきりさせておきましょう。

    大家さんが直してくれるもの(貸主負担)

    大家さんには、あなたが安全で快適に暮らせるように建物を維持する義務があります。そのため、あなたが普通に使っていて壊れた設備の修理は、基本的に大家さんが費用を負担します。

    例えば、設置されている給湯器やエアコンが寿命で壊れた、老朽化で雨漏りがしてきた、もともとの配管の問題で水漏れした、といったケースです。これらはあなたのせいではないので、修理は大家さんにお願いできます。

    自分で直す・費用を払うもの(借主負担)

    一方で、あなたの不注意で壊してしまったものの修理費用は、自己負担となります。「うっかりボールをぶつけて窓ガラスを割ってしまった」「ドアに強く当たりすぎて蝶番を壊した」といった場合です。

    また、電球や蛇口のパッキンなど、簡単かつ安価に交換できる消耗品については、契約書で「借主負担」と決められていることが多いので、確認しておきましょう。

    「おかしいな?」はすぐ連絡!が自分を守るカギ

    ここで最も重要なことをお伝えします。それは「設備の不具合に気づいたら、すぐに大家さんや管理会社に連絡する」ということです。「シャワーから少し水が漏れてるけど、まあいいか」と放置したとします。その結果、壁の内部が腐ってしまい、大掛かりな工事が必要になった場合、「なぜもっと早く教えてくれなかったのですか?」と、損害を大きくした責任(善管注意義務違反)を問われ、修理費用の一部を負担させられる可能性があるのです。小さな異常でも、すぐに報告・相談することが、結果的にあなた自身を守ることにつながります。

    あなたの味方!火災保険

    「うっかり窓ガラスを割ってしまった…」そんな時に頼りになるのが、入居時に加入する火災保険です。多くの場合、この保険には「借家人賠償責任保険」や「個人賠償責任保険」が付帯しています。これにより、偶然の事故で部屋の設備を壊してしまった場合の修理費用を保険でカバーできる可能性があります。保険の対象になるかどうかは契約内容によりますが、「自己負担で高額な修理代を払わなければ…」と一人で悩まず、まずは保険会社に相談してみることを覚えておきましょう。

    入居から退去まで、トラブル回避のコツ

    最後に、これまでのお話を踏まえて、具体的なアクションプランをご紹介します。

    1.入居時に「証拠写真」を撮りまくる!
    鍵を受け取ったら、荷物を入れる前に部屋の隅々までスマートフォンで写真を撮りましょう。すでにある傷や汚れ、設備の型番などを記録します。日付がわかるように撮影するのがポイントです。これは、退去時に「この傷は前からありました」と証明するための、最強のお守りになります。

    2.契約書、特に「特約」は必ず読む!
    難しい言葉が並んでいても、契約書、特に「特約」の欄は頑張って読みましょう。ここには、「退去時のクリーニング代は借主負担とする」など、一般的なルールとは違う特別な約束事が書かれていることがあります。内容を理解し、納得してからサインすることが何より大切です。

    もしもの時はどこに相談?一人で悩まないために

    ルールを理解していても、退去時などに大家さんと意見が食い違い、トラブルに発展しそうになることもあるかもしれません。そんな時は一人で抱え込まず、専門機関に相談しましょう。各都道府県や市区町村に設置されている「消費生活センター」や、地域の宅地建物取引業協会の相談窓口などが、中立的な立場でアドバイスをくれます。こうした相談先があることを知っておくだけでも、大きな安心材料になります。

    まとめ:ルールを知ってもっと楽しく

    ● 善管注意義務とは「借りたものは大切に使う」こと
    日々の掃除(結露を拭く、油汚れを溜めない等)を心がけ、物件の価値を損なわないように注意しましょう。

    ● 原状回復は「新品に戻す」ことではない。
    あなたの不注意で付けた傷や汚れは直す必要がありますが、普通に住んでできる自然な損耗(日焼けや家具の跡)まで負担する必要はありません。

    ● 補修費用の負担は「その原因」によって負担者が決まる
    設備の寿命による故障は大家さん負担、あなたの不注意による破損は自己負担が原則です。異常を見つけたら放置せず、すぐに管理会社へ連絡することが大切です。

    ● もしもの備えに「借家人賠償保険」を
    うっかり設備を壊してしまっても、入居契約時に加入した「借家人賠償責任保険」でカバーできる場合があります。契約更新の際は、保険契約も必ず更新しましょう。

    ● トラブル時は「専門機関」へ
    大家さんとの間で意見が食い違ったら、一人で悩まず「消費生活センター」などの公的な相談窓口を活用しましょう。


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