お子様の成長とともに考え始める、新しいお住まい探し。「子供が走り回っても安心な家に住みたい」「学区や公園など周辺環境を重視したい」など、たくさんの夢が膨らみますよね。でも、いざ探し始めると「マンションと戸建てって、結局どっちがいいの?」「不動産屋さんの話は専門用語が多くて…」と、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください!この記事では、難しい言葉をなるべく使わずに「物件ごとの違い」と「これだけは押さえたい物件選びのコツ」を丁寧にご説明します。
1. なぜ?子育て世代の「あるある」な悩みとその理由
まずは、多くのご家庭が抱えるお悩みと、その原因をさぐってみましょう。「うちもそうだ!」と思われるかもしれませんが、理由がわかれば対策が見えてきます。
1-1.「また叱っちゃった…」悩ましい音問題の正体
集合住宅で階下の方から「お子さんの足音が…」と言われてしまうのは、なぜでしょう?実は、子供が走り回る「ドスンドスン」という音は、建物の床や壁を直接ブルブルと震わせる、とても響きやすい音なのです。これを専門的には「重量床衝撃音」と呼びます。例えるなら、太鼓を叩くような振動で、カーペットを敷いただけではなかなか防げません。この音の響きにくさは、床のコンクリートの厚さ(専門用語でスラブ厚)などで決まります。
1-2.「玄関がせまい!」増える荷物と収納スペース
お子様の成長は嬉しいけれど、ベビーカー、三輪車、お砂場セット…と、どんどん物が増えて玄関やリビングが大変なことに!ただ収納が「広い」だけでなく、「どこに」「何のための」収納があるかがとても大切。例えば、玄関にベビーカーごと入れる土間収納があれば、お部屋はいつもスッキリしますよね。最近は在宅ワークも増え、「パパ・ママのお仕事スペース」という新しい悩みも出てきています。
2. マンション、アパート、戸建て、結局何が違うの?
それぞれの物件の「個性」を知って、ご自身の家族に合うタイプを見つけましょう。
2-1. 安心感はピカイチ!でもルールも色々『マンション』
【個性】
頑丈な鉄筋コンクリート(RC)造が多く、地震や火事に強いのが特徴。オートロックや宅配ボックスなど便利な設備も充実していて、忙しいパパ・ママには嬉しいポイントです。ただし、「管理規約」というマンション全体のルールがあり、「バルコニーでプールは禁止」「楽器は夜8時まで」など、暮らしの自由度に制限があることも知っておきましょう。
【こんな家族におすすめ!】
防犯面や管理の楽さを重視したい、駅近など便利な立地を優先したいご家庭。
2-2. お財布に優しい!でも音の確認は必須『アパート』
【個性】
木造や軽量鉄骨でできていることが多く、建築コストが抑えられるため、比較的家賃が手頃です。でも、その分、住戸内の音は、上下左右の部屋に響きやすい傾向があります。「メゾネットタイプ」という1階と2階が使えるお部屋なら、少なくとも階下への足音は気にしなくて済みますよ。
【こんな家族におすすめ!】
まずは家賃を抑えたい、希望のエリアで物件数を多く見たいご家庭。
2-3. 自由度は最高!でも自己管理も大切『戸建て』
【個性】
お隣と建物がつながっていないので、音問題からはほぼ解放されます!お庭でビニールプールをしたり、BBQをしたりと、暮らしの楽しみ方が広がります。その代わり、お庭の草むしりや、決まった曜日の朝のゴミ出しなど、戸建ならではの対応があることも、知っておきましょう。
【こんな家族におすすめ!】
何よりも音を気にせず、子供をのびのび育てたい!と願うご家庭。お家の手入れも楽しめる方。
3. これだけは押さえたい!失敗しない物件選び7つのコツ
いよいよ、具体的な物件を見る時のチェックポイントです。これを知っているだけで、物件の見え方がグッと変わりますよ!
コツ1:「いつまで住む?」で契約の種類をチェック!
賃貸には、更新できる「普通借家契約」と、更新できない「定期借家契約」の2種類があります。もしお子様が「小学校を卒業するまで」など長く住みたいなら、「定期借家」の物件は要注意。契約書にどちらか書いてあるので、必ず確認しましょう。
コツ2:五感を使って「音」を確かめよう
内見の時は、ぜひお部屋の中心で手をパン!と叩いてみてください。音が軽く響くか、ズンと響くかで、部屋の密閉度がなんとなくわかります。窓を開けた時と閉めた時の音の違いを聞き比べるのも忘れずに。
コツ3:「収納の広さ」を数字で見てみよう
お部屋の広さに対して、収納スペースがどれくらいあるかを示す「収納率」という数字があります。子育て世代なら、この数字が10%以上あると安心です。難しければ、「今使っている収納ケースが、このクローゼットに何個入るかな?」とメジャーで測ってみるだけでもOKです。
コツ4:街の探検は「時間」と「目的」を変えて3回以上!
物件の周りを歩くのは一度だけではもったいない!「平日の朝(通学路の確認)」「昼間(公園の様子)」「夜(街の明るさ)」と時間を変えて探検しましょう。ベビーカーを押してスーパーまで歩いてみると、道のデコボコや坂道など、リアルな大変さが見えてきます。
コツ5:家賃だけで決めないで!「隠れコスト」を見つけよう
毎月払うのは家賃だけではありません。管理費や駐車場代、町内会費などもかかります。家賃が安くても、これらの「隠れコスト」を足すと、別の物件より高くなることも。毎月かかるお金を全部足して、比べてみることが大切です。
コツ6:困った時のパートナー、「管理会社」を調べておこう
賃貸物件で「お湯が出ない!」といったトラブルがあった時、助けてくれるのが管理会社です。物件を決める前に、その管理会社の名前をネットで検索して、評判を見ておくと安心です。頼りになるパートナーかどうか、事前にチェックしておきましょう。
まとめ:住まい選びは、家族の「大切にしたいこと」を見つける旅
ここまで、たくさんの情報をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。マンションの安心感、アパートの手頃さ、戸建ての自由さ。それぞれに素敵な個性があり、どれが一番良い、という答えはありません。
住まい選びは、例えるなら、ご家族の「大切にしたいこと」を見つける旅のようなものです。「静かな環境が何よりも大事」「いや、うちは利便性!」など、ご家庭の価値観によって、選ぶべき住まいは変わってきます。今回ご紹介した7つのコツを道しるべに、ご家族みんなが笑顔で暮らせる、最高の「我が家」を見つけてください。
このコラムが、そのための楽しい第一歩になれば、とても嬉しいです。
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戸建てやマンションといった枠にとらわれず、客観的な視点でアドバイスいたしますので、どうぞお気軽にお声がけください。